今回は、「機能的な動作を行える身体」を獲得するためにRDC GYMがどのようなアプローチ方法をとっているかについて「パフォーマンスピラミッド」という考え方を用いて説明していきます。

 

パフォーマンスピラミッドはアメリカの理学療法士であるグレイ・クック氏が提唱した考え方になりますが、少々競技スポーツ寄りの話になります。


ファンクショナルスキル

競技スポーツを行なっている人の最終的なゴールは試合やレースでの高いパフォーマンス発揮になり、少しでも良い結果を出すために練習をし、スキルを磨いていきます。競技毎で必要なスキルは変わってきますので、その競技特性に即した訓練・練習を行います。

 

このような段階は、パフォーマンスピラミッドにおいては一番上の領域のファンクショナルスキルに該当し、このファンクショナルスキルの質が高く、到達するレベルが高いほど試合やレースでの結果が良いものになります。

 

しかし、ファンクショナルスキルを質の高い安定したものにするためには、その下の土台を強化していくことも重要になってきます。ファンクショナルスキルを支える中間の領域をファンクショナルパフォーマンスと呼びます。


ファンクショナルパフォーマンス

どのような競技スポーツを行うにしてもほとんど共通している走る、跳ぶ、押す、などの身体能力が高くないと競技において質の高いスキルを発揮し他の選手に差をつけることはできません。

 

そのために競技スポーツを行なっているほとんどの人はジムなどに通い、トレーニングで身体に負荷を与えることで身体能力を向上させようとしているはずです。

 

しかし、高く跳んだり重いものを押したりという身体能力を向上させる前に、そもそも正しく跳ぶ、正しく押すといった正しい動作が行えないと効率の良い力の伝達や高いパフォーマンス発揮は行えなくなってしまいます。

 

言い方を換えれば、間違った動きを行うことで非効率な力の伝達になってしまい、パフォーマンスが低下するだけでなく身体への負担も大きくなってしまいます。

 

最悪の場合、怪我の発生に繋がっていくことも考えられます。

 

このように競技スポーツを行う以前に、本来人間が行えるはずである動作を正しく機能的に行えるようにすることが必要であり、また動作のバリエーションも広く色々な動きができることが求められます。この領域はピラミッドの一番下に位置し、ファンクショナルムーブメントと呼ばれます。


ファンクショナルムーブメント

実はこのファンクショナルムーブメントに根本の原因を抱えている人が多く、そもそもそのことに気づいていない人が多いなと感じます。

 

土台となるファンクショナルムーブメントの領域が狭くなることで、その上に積み上がっていくファンクショナルパフォーマンスやファンクショナルスキルの領域も狭くなってしまい、結果的に競技パフォーマンスが向上しない、試合やレースで結果を出せないという悩みが生じてしまうのです。 

また、ファンクショナルパフォーマンスやファンクショナルスキルの領域がファンクショナルムーブメントよりも大きくなってしまい逆三角形型のピラミッドになっている人は、競技パフォーマンスは高いのですが、よく怪我をしたり動くたびに同じ箇所を痛めたりして十分にトレーニングや練習を積めないといったことが起こり得ます。

 

このファンクショナルムーブメントに関しては競技スポーツを行なっていない人にも当てはめて説明することもできます。日常生活での慢性的な痛みや凝りなどの症状を訴えている人は、ファンクショナルムーブメントの領域、つまり、人間本来の正しい動作ができていない、もしくは動作のバリエーションの幅が狭いことが原因として考えられます。

 

逆を言えば、普段の姿勢や動きの悪い癖を正しい方向へ導き改善することができれば、つらい痛みや凝りなどを緩和・解消することが可能になります。


まとめ

このような観点から我々RDC GYMは、皆様の身体にアプローチしています。 

競技スポーツを行なっている人であれば試合やレースで結果を出せるようにし、また痛みや凝りなどの症状を抱えている人であればその症状を緩和・解消していきます。

改めて確認すると、全員に共通しているゴールは「機能的な動作を行える身体」を獲得することであり、それを通じて「心身ともに健康になる」ことです。

 

我々の目指すものを少しでも理解していただいた上で、健康で機能的な身体を手にしてより充実した人生を送っていただけると嬉しいなと思います。

 

今回は私が一方的に話す形となりましたが、トレーニングに関する質問や相談などいつでもお待ちしておりますので、気軽に声をかけてくださいね!では、また!ジムでお会いしましょう!

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